12/24 芸術の味わい方

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12月【ショパンの孤独】
ショパンはクラシックの作曲家のなかでも特に広く知られる人気の高い作曲家ですが、その作品からはつねに孤独というものが感じられます。天性のバランス感覚に支えられた、なにものにも阻害されず耳と心に入ってくる旋律と和声の内奥にある、深い孤独感。ロマン派的な感情の吐露に満ちていながら、いかなるときも格調高さを失わないその佇まいには、寂しさと重なる意味のニュアンスばかりでない、自身の在り方を崩さない、誇り高い厳しさとしての孤独も聴き取れるでしょう。
また、創作のほとんどがピアニストがひとりで演奏するピアノ独奏曲であり、同時代のシューマンやリストらの推し進めた、文学の想像力と音楽を融合させるロマン派の作曲姿勢の大きな流れに乗らず、標題を嫌い、ただ音だけが、音楽だけが表現できる純粋な何かを追求していたその姿からも、やはり作品同様に孤独という言葉が浮かんできます。
彼の音楽には「跡」というものを残さないかのような、その瞬間にだけにしか現れないような美しさが強く感じられ、その瞬間ごとに素早く移ろいゆく軌道を追うことは、彼の音楽を演奏する難しさのひとつでもあります。そして、そうした瞬間的で推移的な音の呼吸も、やはり彼の孤独というものと無関係ではないように思われます。
今回は「孤独」という言葉からショパンの音楽について、自由にお話する回にしたいと思います。
*ショパンの作品にある程度親しみのある方向けの内容になります。ご参加にあたってご留意ください。

日程 2024年12月24日
曜日 第4 火曜日
時間 17:00 ~ 18:00
受講料(税込) 1回2,310円円
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講座情報

講師名
曜日 第4 火曜日 時間 17:00 ~ 18:00
受講料(税込) 1回2,310円円 教材費(税込) 330円
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