略歴
広島県生まれ。
比治山女子短期大学被服科卒業。広島洋裁女子専門学校スタイリスト科修了。
アパレルメーカー勤務などを経て、「モラ」という伝統手芸と出会ったことから布を使って表現する色彩に興味を持ち色彩検定1級を取得。
現在は、パナマ・クナ族の民族衣装「モラ」研究の第一人者である宮崎ツヤ子が主宰する「モラ研究所」の講師として兵庫、京都、奈良のカルチャーセンターで「モラ」を教えている。
講師からのメッセージ
「モラ」とは。
中米パナマ共和国の北東部、カリブ海沿岸のサンブラス諸島にクナ族という先住民が自らの伝統と文化、衣装とクナ語を守りながら暮らしています。そのクナ族の女性達が着るブラウスに施されているアップリケ刺繍のことをモラと言います。モラの特徴は幾何学的な図案や生活に密着した鳥、魚、動物、花、道具など文化的にに受け継がれてきた図柄に表れています。その制作においては、重ねた異なる色の布に書いた図案線をカットして縫い、下の布の色を出したり、上に布をアップリケしたりしながら色鮮やかで複雑なモチーフを仕上げていきます。目を奪う原色の色彩と可愛くて微笑んでしまうユーモラスな図柄のモラ作りをとおして先住民のアートにふれてみましょう。