略歴
古代文学・平安朝文学・中世王朝文学、和歌文学を専攻。
文科省の科学研究助成費を得て10年間[源氏物語の本文研究](報告書10冊)を行う。現在も「源氏物語」の本文研究を継続中。
「狭衣物語全注釈」(全11冊)を刊行中。「菅江真澄の旅と歌」を月刊短歌誌「短歌往来」に掲載中。
講師からのメッセージ
「令和」の元号は「万葉集」にある大友旅人の「梅花の宴」の詞書から採用されました。日本の古典から選ばれたのは、初めてのことです。そのことに因んで、「万葉集」を読み始め、間もなく巻四を読み終えます。「万葉集」は1250年前に成立した、日本最古の和歌集です。関心のある方は、是非とも参加して、作品の素晴らしさを味わって下さい。
一方、[源氏物語講座]は、NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放映に対して、「桐壺」から読み始めた「源氏物語」の購読を中断して、令和5年の後半から、「紫式部日記」を読み進めてきました。この日記の後は、「紫式部集」を読む予定です。「日記」と「歌集」は、紫式部の実際の体験をもとに執筆されていますので、そこから式部の人となりが垣間見えるからです。大河ドラマの中に、作品との関わりも認められ、さらに興味が増すと思います。「紫式部日記」と「紫式部集」の後は、再び「日記」と昨年7月期からは、再び「源氏物語」に戻って、「源氏物語」の中で印象的な巻の一つである「夕顔」巻から読み進めていく予定です。