眞谷 誠祐
先生
浄土真宗本願寺派林徳寺住職、新潟市仏教会副会長
略歴
東北大学工学部応用化学科卒業後、日本文理高校で理科の教員として勤務。林徳寺住職に就任するため同校を退職。新潟市小中学校PTA連合会の会長、新潟市教育委員などをつとめた。また、新潟刑務所の教誨師に就任し、現在新潟県教誨師会会長。新潟市仏教会では理事・事務局長を務めた後、現在は副会長に就任している。
講師からのメッセージ
コロナ禍以来、世の中の状況が大きく変化してしまったように感じます。日本的な人と人とのつながりが、薄れてしまっています。「仏になる教え」である仏教に少しでも興味関心を持っていただきたいと願っています。淑徳大学の郷堀教授の言葉をお借りすれば、「私たちの人生は、私の誕生よりはるかに昔から始まり、私の死のずっと後も受け継がれていくであろう物語」のはずです。このような日本的な受け取りの元になっているのが、仏教です。この良き伝統が失われると、私たちの人生は「私の誕生をもって始まり、私の死をもって終わってしまう短編小説」になってしまいます。受け継がれることもなければ、二度と物語られることもなくなってしまう危険性があるのです。今こそ、精一杯仏教に出逢った喜びをお伝えしていきたいと願っています。