現代根付彫刻

根付は煙草入れや巾着などを着物の帯に引っ掛けるための留め具です。江戸時代のおしゃれとして流行し、彫刻に贅を尽くした細工物も多く作られ、現代においては日本の伝統工芸品として海外からも高い評価を受けています。
本講座は根付の歴史的な背景を踏まえて伝統的な左刃彫刻刀で根付の制作技術を学び継承していくことと同時に現代的な新しい発想、技術で新しい根付の制作を目指した講座です。江戸時代に隆盛を極めた古典的な根付の意匠・技術を生かし、最初は簡単な作品から左刃と云う特殊な彫刻刀を用いた型彫りの高度な根付製作まで、個人のレベル、ペースに合わせて学べます。

根付は象牙、柘植を中心に、多様な素材の作品があります。様々な観点から根付工芸の面白さ・魅力も解説しながら、趣味で作る根付からプロの根付作家を目指す方まで現代的な根付の製作を指導いたします。初めての方も江戸の粋を感じながら根付製作に挑戦してみましょう。

日程
  • 2025年09月01日, 15日
  • 2025年10月06日, 20日
  • 2025年11月03日, 17日
  • 2025年12月01日, 15日
曜日 第1, 第3 月曜日
時間 18:00 ~ 20:30
受講料(税込) 7,920円
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講座情報

講師名 黒岩 明
曜日 第1, 第3 月曜日 時間 18:00 ~ 20:30
受講料(税込) 7,920円 教材費(税込) 運営維持費(税込) 440円
持ち物 前掛け(エプロン)、筆記用具、道具類

材料・道具代、別途。
備考 初回道具代 14,000円(税込)※必ず右利き・左利きをお知らせください。
初回道具内容:彫刻刀3本(6,500円)、ヤスリ(3本/7,000円)、材料(柘植他)、資料等
※すべて税込

講師プロフィール

黒岩 明 先生

国際根付彫刻会役員

黒岩 明

略歴

1949年長野県生まれ、ジュエリーデザインを須藤忠彦、ヒコ水野、両氏に師事。漆芸を松田典夫、水上修、両氏に師事。1995年根付彫刻を駒田柳之氏に師事。「根付彫刻新作展」西武池袋店出品、以後、三島大社、千葉市美術館、松本美術館、京都清宗根付館、古川美術館、たばこと塩の博物、三鷹美術ギャラリー、佐倉市立美術館、ミュージアム都留、現在まで出品、講演、実演。2012年公益財団法人「京都清宗根付館」評議員就任。国際根付彫刻会会長就任。2023年退任後現在役員。24年自由ヶ丘カルチャー、NHKカルチャー、朝日カルチャー新宿、各講師。

講師からのメッセージ

根付という言葉は聞いたことが有ると思いますが、中国の文化で渡来したものと思っている方が多く居ます。しかし、根付は日本古来の伝統文化で江戸期に独特な発展をした工芸です。当時、女性は髪飾りや帯、着物など様々な自己表現が有りました。一方男性は身に着けるものとしては武士の印籠位しかありませんでした。江戸中期に町人文化が豊かになり、日常的に提げもの(タバコなどの嗜好品の流行なども一因)が使われるようになり一気に広がりました。日本人は携帯やバッグなどのストラップ等、提げものが好きなのはそんな歴史もあるのではないでしょうか。現在では失われた産業になってしまいましたが、これから今までにない新たな根付の世界を目指し模索中です。是非、世界でも稀な日本独自な緻密で豊かな物語性があり、あらゆる工芸(左刃彫刻での型彫りだけではなく漆芸、金工、陶芸その他)で制作されたオリジナルな一点物の立体彫刻根付を体験して頂きたいと思います。

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